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【ポケモンSM】環境追い風?シーズン2はあらためてサザングロスを軸にパーティを組んでみようと思う

ポケットモンスターサンムーンのレーティングバトルシーズン2がはじまってそろそろ一ヶ月ぐらいが経ちます。

個人的にはORASでの厳選環境も整って、準伝説もとりあえず使いたいものは揃えられたので、やっとレーティングに取り掛かれそうなところまでこじつけました。

となるとシーズン2ではどのような構築を使っていくかということになりますが、ここはあらためてサザングロスを使ってみようかなと。

サンムーンではじめてレーティングバトルに挑戦するにあたってはじめて使用した構築がサザングロスを軸とした構築でした。

シーズン1においては制約もあり、なかなか厳しいサザングロスでしたが、制約の外れたシーズン2であらためてレーティングに挑戦してみようと思います。

というわけで、サザングロスの魅力や、シーズン2環境において立ち位置がどう変わってきたか、そのあたりの解説も含めてわたしが使おうと思った経緯を紹介しようと思います。

サザングロス構築の概要と強み

サザングロスとは

まずはサザングロス構築とはなんぞや、というところから紹介しようと思います。

サザングロスとは、サザンドラ+メタグロスという相性補完の良い二体のポケモンを軸にした構築を指します。

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悪・ドラゴン複合のサザンドラの弱点である格闘・虫・フェアリー・こおり・ドラゴンのうち、フェアリー・こおり・ドラゴンをメタグロスは半減にすることができ、

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鋼・エスパー複合のメタグロスの弱点であるゴースト・悪・炎・地面をサザンドラはすべて半減で受けることができます。

この相性補完のよさを活かした、サイクル性能の高さこそがサザングロス構築の大きな特徴であります。

サザングロスの強み

サザングロス構築の強みは、上に書いた相性補完は大きな要素ではありますが、ただ相性補完のよい組み合わせでは終わらないストロングポイントがあります。

サザンドラとメタグロスは、共に600族と呼ばれる非常に高いステータスを持ったポケモンとなります。

サザンドラ種族値

H:92 A:105 B:90 C:125 D:90 S:98

メタグロス種族値

H:80 A:135 B:130 C:95 D:90 S:70

さらに、メタグロスはメガシンカすることにより種族値合計700という圧倒的なステータスを得ることができます。

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メガメタグロス種族値

H:80 A:145 B:150 C:105 D:110 S:110

特に目を引くのが110という素早さ種族値ですね。激戦区であるすばやさ種族値100を大きく超える110という数値は、高い攻撃種族値とあいまって多くの相手に上から負荷をかけることができます。

相性補完の良さもさることながら、高い種族値の暴力で多少の不利もねじ伏せられるのがこの構築の強みでもあります。

サザンガルドとの差別化

サザングロスと並ぶ相性補完の良い構築として、サザンドラ+ギルガルドによるサザンガルドという組み合わせも存在します。

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サザングロスの場合、サザンドラの弱点のうちメタグロスでは等倍でしか受けられない格闘と虫も。鋼・ゴースト複合であるギルガルドは半減以下で受けることができます。

相性補完の良さではサザングロスを上回るサザンガルドは、多くの場で構築としての完成度では上であるとされています。

では、そういった上位互換だとされる構築が存在する中でなぜサザングロスなのか。

サザンガルドにはない、サザングロスの利点は、その攻撃範囲の広さです。

ギルガルドの一致技である鋼・ゴーストは多くの相手に等倍で通るため広く打点が取れる一方、サブウエポンでは格闘技程度しかなく効果抜群は突きにくいためどうしても倒しきれない場面が出てきます。

他方、メタグロスは一致技の鋼・エスパーは鋼・ゴーストほど通りはよくありませんが、地震、アームハンマーかられいとうパンチ・かみなりパンチなど、広く打点を取ることができるのがメタグロスの強みです。

対面性能ではギルガルドに軍配が上がりますが、技範囲を活かすことでメタグロスには広く役割を持たせられることができます。

これはすなわち、流れの早い環境の変化に対して、技構成を変えていくことで広く環境に対応することができることが、サザンガルドとサザングロスの大きな差別化であると考えます。

そしてもう一つ、メタグロスをメガシンカさせることにより、ギルガルドと比べて素早さにおいて大きく上回ることになります。

特に素早さ種族値102のガブリアスや激戦区の100族を抜く素早さ種族値110というのは非常に重要で、ギルガルドでは先制することができず負けてしまう場面でもメタグロスは上から殴ることで勝ち越すことができます。

素早さの高さを活かした抜き性能の高さも、サザンガルドにはないサザングロスの強みとなります。

この二点において大きく差別化されていると考えています。

なぜ今サザングロス?シーズン2環境にサザングロスが刺さっている

サザングロスの強みとしてはここまでに紹介してきたとおりですが、ではなぜ今サザングロスなのでしょうか。

相性補完のよい組み合わせとしては有名ですが、第6世代においてはそれほど有力な構築というほどでもなく、使用率も決して高いものではありませんでした。

シーズン1においても、第7世代からメガシンカしたターンから素早さ上昇分が適用されるなど実質的な強化もされましたが、それでも使用率としてはそれほど高くはありません。

ただ、現在のシーズン2においては非常に環境に刺さった組み合わせなのではないかと感じています。上を目指せる構築になっているのではないかと。

その根拠について、環境を考察しながら考えていきたいと思います。

過去作教え技解禁で本領発揮

ポケモンバンク解禁により、過去作の教え技を覚えたポケモンが解禁となりました。これによって大きく強化されたポケモンの一つがメタグロスです。

教え技のないシーズン1環境においてメタグロスは、一致技の命中不安と攻撃範囲の狭さから持たせられる役割が狭く、また不安定さもありました。

教え技が解禁されたことにより、まず命中安定の一致技アイアンヘッドが使えるようになりました。追加効果の怯みも高い素早さ種族値とのシナジーもあり使い勝手は非常によいです。

れいとうパンチ・かみなりパンチが使えることで広く役割を持つことができ、特にガブリアスやボーマンダなどのトップメタであるこおり4倍弱点のドラゴンタイプに強く出ることができます。

積み技であるつめとぎ、流し性能の高さを活かしサイクルを有利にすすめるステルスロックなど、補助技も充実し戦略の幅が一気に広がりました。

サザンドラにおいてもだいちのちからが使えるようになったため、メタグロスに地震を採用しない選択肢もでてきました。

幅広い技を覚える一方で技スペースが足りなくなりがちな二体ですが、逆にこの二体に役割を分散させることで柔軟な技構成を取ることができるようになりました。

技の制約の無くなったシーズン2環境からが本領発揮です。

新ポケモンにより広がった構築の幅

サザングロスに続くパーティメンバーとして、マリルリ・フシギバナを組み合わせたサザングロスマリバナと呼ばれる構築がサザングロスの一つの完成形とされていました。

マリルリ・フシギバナを組み合わせることによりさらに広く対応することができる完成度の高さが魅力の構築です。

この完成度の高い構築に、新ポケモンを組み合わせることによりさらに広くパーティを組むことができるようになりました。

候補としては、アシレーヌ、カプ・レヒレ、カプ・ブルルなどがあがってきます。

マリルリと同じ水・フェアリー複合として新たに加わったアシレーヌ、カプ・レヒレはそれぞれマリルリにはない強みがあります。

マリルリは物理アタッカーとなりますが、アシレーヌは特殊が高く、高威力の音技・補助技の豊富さとマリルリとはまた違った役割を持たせられます。

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他方カプ・レヒレは耐久型であり、高い流し性能はサザングロスとの相性もよく、また特性のミストメイカーによって展開させるミストフィールドには状態異常無効という効果があり、火傷で機能停止してしまうメタグロスともシナジーがあります。

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カプ・ブルルはメガフシギバナほどの耐性はないものの、安易な受け出しを許さない高威力の一致技はサイクル戦において強みを発揮し、特性グラスメーカーによって展開されるグラスフィールドはメタグロスの弱点である地面の耐性をカバーしてくれます。

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さらにはカプ・ブルルと相性のいいヒードランなど、今までにはなかった新しい組み合わせが考えられます。

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新ポケモンの追加によりかなり構築の幅が広がりました。今までの流れを汲んだ、新しいサザングロスを作ることができます。

環境トップ!バンドリマンダに強い

シーズン2環境を席巻する、バンギラス(カバルドン)・ドリュウズ・ボーマンダからなるバンドリマンダ(カバドリ)と呼ばれる構築があります。

砂嵐をつかったいわゆる天候パと呼ばれるものですが、相性補完の良さと現在のフェアリー環境に非常に刺さった構築となっています。

そのバンドリマンダに強く出られるのが、このサザングロスです。

バンギラス、ドリュウズ、ボーマンダすべてにメタグロスは強く出られ、またサザンドラによる補完もうまく決まっています。

流行っている構築に強いのは大きな追い風となります。

環境追い風!サザングロスでレート2000を目指す!

もともと、ガブリアスやボーマンダ、カプ・テテフなどのトップメタに強いのがメタグロスの強みであり、メタグロスの苦手な相手に対するサザンドラの補完の良さこそがサザングロス構築の肝でした。

そこに環境がかなり追い風を起こしてくれています。

これに乗らない手はない、むしろ乗るしかないこのビッグウエーブに!

ってことで、シーズン2はサザングロス構築をメインにレートに潜っていこうと思います。

まぁなんだかんだでシーズン終了時には違う構築を使っているかもですが……。環境の流れは速いからね、仕方ないね。

ではこのあたりで、またー。