現在のサンムーンのシングル環境において、すばやさラインがどんどん上がっているというか。
いや、一時期に比べたら多少マシにはなっているんですけども。すばやさ種族値151もあるフェローチェがこだわりスカーフもっていましたからね……。
たしかにポケモンにおいてすばやさってのはめっちゃ重要で、タイプ的に不利な相手でもすばやさで上回っていれば突破できる可能性がでてきますからね。
以前高いままのすばやさライン、なにが起きてこういった状況になっているのか。
今回は現在の環境のすばやさが高くなっている現状について話していこうと思います。
こだわりスカーフは微妙なすばやさを補うものではなくなった
現在の環境でこだわりスカーフを持っているポケモンとしてメジャーなものとしてはやはりガブリアスでしょうかね。持ち物の比率で35%と、きあいのたすきの40%に次ぐ採用率です。
このガブリアスにしたって、ORASの頃はこだわりスカーフを持っているガブリアスはいじっぱりは多かったものの、現在ではほぼようき最速ばかりに思います。
なんというか、現在の環境においてこだわりスカーフは微妙なすばやさを補うものではなくなってきているんですよね。
以前であれば、マンムーやシャンデラなど、火力はあるがすばやさが微妙なポケモンがそれを補うために持っていることが多かったです。大体すばやさ種族値でいえば70~100ぐらいのポケモンたちですね。
これが、今では100を超えるすばやさ種族値のポケモンたちが持っていることが多くなり、このあたりのポケモンたちには回ってこなくなっているんですよね。
ガブリアス筆頭に、ウツロイドやボルトロスなどなど、もともと中速域を抜けるようなポケモンたちが持っています。
これは、こだわりスカーフをもたせることでストッパーとしての役割を持たせているからなんですよね。
リザードンやウルガモス、ギャラドスやパルシェンなどの積みアタッカーを止めるためのこだわりスカーフということですね。
今ではこだわりスカーフは微妙なすばやさを補うものではなく、もともとすばやさの高いポケモンが持つことで積んだポケモンに対して上を取るためのものになってきているんですよね。
積みアタッカーを止めるストッパー不在
こだわりスカーフ持ちがストッパーとして起用されることが増えた理由としては、サンムーンからのいくつかの仕様変更によるものが大きいといえます。
特にファイアローのはやてのつばさの仕様変更によってHPが満タンの状態でしかひこう技を先制することができなくなったため、ストッパーとしての役割をもたせられなくなったからなんですよね。
第6世代ではファイアローが抑制していたバシャーモやウルガモスなどがかなり増えてきているあたり、ファイアロー弱体化の影響はかなり大きいですよね(特にウルガモス)。
さらにもう一つ、まひの仕様変更も大きいですね。
第7世代からまひによるすばやさダウンが1/4から1/2に変更されたため、まひをいれてもりゅうのまいなどは二回積まれたらまひのダウ分はチャラになっちゃうんですよね。
そういう点で、第6世代ではストッパーとして仕事していた化身ボルトロスもまひの弱体化によってストッパーとしての仕事ができなくなってしまったんですよね。
このように、第6世代ではストッパーとして活躍していたポケモンたちが仕様変更によって機能しなくなったため、こだわりスカーフをもたせてストッパーとしての役割をもたせるようになってきているんだと思います。
決定的なのはカプ・テテフの存在か?
さらに決定的なのはカプ・テテフの存在があるのだと思います。
カプ・テテフは現環境においてこだわりスカーフを持っているポケモン筆頭ですが、このポケモンに関してはやや足りないすばやさを補うためにこだわりスカーフを持っているといえます。
そして厄介なのが、カプ・テテフの特性サイコメイカーによって展開されるサイコフィールドによって先制技が無効にされてしまうんですよね。
これによって、先制技ですばやさを上回る相手に対してごまかすというプレイングもできなくなってしまうため、必然的にすばやさで上回らないとどうしようもないケースが増えてきてしまうんですよね。
テテフパルやバシャテテフなど、サイコフィールドと罪アタッカーを組み合わせた構築もありましたからね。すばやさラインが非常に重要になってきています。
また、カプ・テテフのすばやさ種族値が95であるため、こだわりスカーフを持たせるポケモンの基準としてこれより速いポケモンであることも求められます。
カプ・テテフというポケモンが環境のすばやさラインを引き上げる決定打となったことに間違いなさそうですね。
まとめ
いろいろな要員が重なってすばやさラインが上がってきているわけですが、結局のところ環境トップにいるポケモンたちの影響がでかいんだよなぁってところですね。
カプ・テテフの影響はもちろん、メガリザードンなどを止めるためのものでもあるので、結局は暴れまくっているポケモンたちへの対策ってことですよね。
ポケモン対戦の環境ってのはコロコロ変わるのが世の常ではありますが、このあたりのすばやさラインに関しては今後もほとんど変わらないのかなって気がします。落ち着いてきて今のラインって感じですからね。
メガクチートが解禁されたあたりはトリックルームが流行ってすばやさラインが下がったものの、これも一過性のものですぐに戻ってきましたからね。
当分の間はこのすばやさで環境は続いていくことになりそうです。
それではそんな感じで。それではまたー。