第7世代の新作ということで多くの新ポケモンが追加されたものの、サンムーン発売当時は環境に入ってきそうなポケモン全然いなくね?ぐらいに言われたりもしました。
ただ、ある程度の時間が経って新ポケモンも研究されていくことで、環境に食い込んでくるポケモンも多くなってきました。
UBやカプ系などの準伝説クラスが強いのはもちろんなんですが、一般ポケモンでも十分活躍できるほどのスペックがあることが認知されてきました。
なんならサンムーンの新ポケモンって各世代で比べてみても優秀なレベルじゃない?ってぐらいな気もするんですよね。普通に強いポケモンたくさんいると思います。
そんなわけで、今回はサンムーンが発売されて半年以上経った今だからこそ改めてサンムーン新ポケモンについて語っていこうと思います。
優秀なサンムーン新ポケモンたち
それでは、まずはサンムーンの新ポケモンのうちの一般ポケモンから紹介していこうと思います。
発売当初とは違った、環境がある程度固まってきた今だからこその紹介となります。
ミミッキュ
特性ばけのかわによる圧倒的な行動保証力により、安定して積むことができたり、相手の抜きエースのストッパーになったりと、とにかくできることが多いポケモンです。
対面性能の高さは半端なく、積みやすさと相まってZ技との相性もいい。シングルバトル使用率1位はダテじゃなく、めちゃくちゃ強力なポケモンですね。
ミミッキュのスペックが発表された頃は、わたし個人的にはばけのかわを盾に状態異常を撒いていく害悪型がメジャーになるかなぁとか思っていたんですけど思いっきりアタッカー型が大多数を占めていますね。
のろいいたみわけ型なんていう想定外の型も出てきましたが、本当にこのポケモンはできることが多くて厄介だなーと思います。サンムーンを代表するポケモンの一体ですね。
アシレーヌ
最初にもらえるポケモン、いわゆる御三家のみずタイプポケモン。
みず・フェアリーという優秀な複合タイプによる耐性の多さと広い技範囲に高い特攻と、歴代御三家を見てみてもかなり強い部類に入ると思います。
専用Z技もかなり高威力で、特性げきりゅうの発動しやすさと合わせてぶっ壊れレベルの火力を誇ります。
先制技アクアジェットも使えるので、広い技範囲と合わせて対面性能の高さが特にアシレーヌの強みといえるんじゃないでしょうか。
アシレーヌZ型以外にも、特性げきりゅうを自発的に発動させていくためのきあいのタスキ型なども存在しますね。
補助技もアンコールにほろびのうたなど、パーティ単位で対策したい害悪ポケモンに有効な技を持っているので、補完としてもハマりやすく使い勝手はめちゃくちゃいいですね。
むちゃくちゃ強いというポケモンではないですが、パーティに足りない役割を埋めてくれるいいポケモンですね。
ドヒドイデ
みず・どくという耐性に優れた複合タイプと、高い耐久値を持ったかなり受け性能の高いポケモンです。
特性さいせいりょくもちでもあるので、サイクル性能の高さもかなりのものですね。
みず・どく複合ポケモンは今まででもドククラゲなどがいましたが、物理を受けやすいタイプに反して物理耐久に乏しいというややアンマッチだったので、ドヒドイデの登場はかなり大きいですね。
くろいきりを持っているので、ガン積みして突破することも難しいという、とにかく詰ませ性能の高いポケモンです。
とりわけ、後述するカプ・ブルルとの相性がよく、相性補完の良さだけでなくグラスフィールドによって回復しつつ弱点のじめんのダメージを抑えられるというシナジーの高さも強力ですね。
受けループにも採用されるなど、シーズンを重ねるに連れて評価されていってるように思いますね。
受けポケモンに欲しいものが揃っているかなり優秀なポケモンといえますね。
アローラリージョンフォーム
アローラリージョンフォーム、いわゆるアローラのすがたになって大きく性能の変わったポケモンたちがいます。
タイプが変わったことにより優秀な耐性を得たり特性が強力なものに変わったりと、原種に比べてかなり強くなったポケモンもいます。
ということで、ここからはアローラリージョンフォームでの強いポケモンについて紹介していきます。
キュウコン(アローラの姿)
こおり・フェアリータイプとなったキュウコンアローラの姿。ガブリアスを倒すためだけに生まれてきたような、そんなアローラキュウコン。
ほぼ専用と言ってもいい、特性ゆきふらし+オーロラベールは強力で、起点作りの壁貼り要員として特にシーズン1においては活躍しました。
一度に両壁を貼るというのはキュウコンの特権と言ってもいいものですので、壁貼り要員としてはまだまだ活躍できると思いますね。
高いすばやさは魅力的で、対ドラゴンにおける性能はかなりのものですが、一方で高いすばやさがあだになり天候の取り合いでは不利をとる場合があります。
特攻は低いものの、わるだくみによって自ら積んでいくこともできますし、居座ってぜったいれいどを連発していってもいいですし。アンコールもあるので、相手の起点になりにくいのも強みですね。
過去作ポケモン解禁とともにかなり数を減らしましたが、まだまだ全然いけるポケモンだと思いますね。
ベトベトン(アローラの姿)
どく・あく複合タイプとなり、弱点がじめんタイプのみで5つの耐性をもつというめちゃくちゃ優秀な複合タイプとなったベトベトンアローラの姿。
種族値自体は変わっていないものの、耐性とマッチしているので原酒に比べてかなり使い勝手が良くなっています。
とりわけ、カプ系に対してほぼ有利を取れるとあって、過去作が解禁された後の環境でも十分戦えるスペックがあります。
タイプ一致はたきおとすは強力ですし、ダストシュートも技威力の高さと相まって十分な火力が出ます。
鈍足ではあるものの先制技のかげうちが使えますし、おいうちによるサイクルカットも狙っていけます。流し性能の高いポケモンですので、おいうちを決めていけるとめちゃくちゃ強いですよね。
害悪に強いポケモンですが、一方でちいさくなる害悪型も存在するなど、ナメてかかると予想以上にきつい相手になってきます。
あくタイプが追加されただけでここまで使い勝手が変わるのかとかなり驚きましたね。
ガラガラ(アローラの姿)
ほのお・ゴーストという複合タイプとなったガラガラのアローラの姿。特性ひらいしんと合わせて3つのタイプを無効にでき、さらに7つのタイプに体制を持つなど優秀な複合タイプです。
シーズン1においては特に対カプ・コケコに強いとして、テッカグヤあたりと組んで暴れまわっていましたね。
原種の場合はじめんタイプなのでひらいしんの恩恵がそれほどではなかったのが、タイプが変わったことでかなり有用な特性となりましたね。
耐性だけでなくふといホネを持つことで火力もめちゃくちゃ高くなるので、数値以上に強力なポケモンですね。
ひらいしんがメジャーだからこそ、特性がいしあたまでフレアドライブを連発してくる場合もあるので、読み違えると半壊させられる可能性のあるポケモンでもありますね。
尖った性能のウルトラビースト
今作から登場したウルトラビーストと呼ばれる、別の世界のポケモンと思われる存在。
ビジュアル的にも従来のポケモンとはかけ離れたものになっていますが、種族値配分に関してもかなり尖ったものになっています。
ピーキーなポケモンが多いですが、その分ハマると強いポケモンばかりですね。
ということでここからはウルトラビーストについて紹介していきます。
テッカグヤ
ウルトラビーストの中において、かなりフラットな種族値配分となっているこのテッカグヤ。はがね・ひこうという優秀な複合タイプと型の多さで現在も環境の一角を占めるポケモンとして存在します。
物理受けに特殊受け、アタッカーとしても物理も特殊もこなせ、積みアタッカーとしてもボディパージですばやさを上昇させつつビーストブーストで火力を伸ばしていくといった戦い方もできます。
とにかく型の豊富さが一番の強みで、どのステータスを伸ばしても戦えるむちゃくちゃスペックの高いポケモンですね。
性格を無補正のものにしてもありじゃね?って真剣に考察されているのはテッカグヤぐらいじゃないでしょうかね。尖っていないからこそむしろ尖っているような、そんなポケモンがテッカグヤですね。
ウツロイド
リザードンを倒すためだけに生まれてきたような、そんなウルトラビースト。XでもYでもかなり安定して処理できるのが最大の強み。
激戦区の100族を抜け、さらにガブリアスまで抜けるすばやさ種族値103と、高いHPと特防によって努力値無振りでも特殊相手には受け出せるなど、やはりスペックは相当なものですね。
反面物理防御はめちゃくちゃ低いので、ハッサムのバレットパンチなどで余裕で確定一発をとられてしまうなど脆い部分もあります。
役割をしっかりと持たせればかなり活躍できるポケモンですし、わたしもウツロイドにはかなり助けられましたね。
カミツルギ
ずば抜けて高い物理火力と平均以上の物理耐久と、そして激戦区を引き離す種族値109と。高速アタッカーとして高水準なポケモンですね。
耐性は優秀なものの特殊方面の耐久は最低レベルで、無振りだとサイコフィールド下カプ・テテフのサイコキネシスで落とされるレベル。半減でですからね?
こうげき種族値自体は高いものの、技威力に恵まれないため思ったほどの火力がでなかったりしますが、つるぎのまいやビーストブーストで火力は補えるので突破力はなかなかのもの。
特殊の先制技はしんくうはぐらいしかないので、スカーフとも相性がいいですね。
落ちるときはあっさりと落ちるポケモンではあるものの、カスタマイズ性も高いですしおもしろいポケモンですよね。
デンジュモク
ずば抜けて高いとくこうが特徴的なデンジュモク。物理耐久にしても特殊耐久にしてもずば抜けて低くはないもののやや低水準、すばやさも中速帯を抜けない程度と、特攻以外はかなり中途半端な性能になっています。
一方ですばやさをカバーできるZさいみんじゅつや、素で高い特攻をさらに爆発的に高められるほたるびなど、起点を作って積んでいけば凄まじい抜き性能を得られますね。
ただ、Zさいみんじゅつですばやさを上げても多くのスカーフ持ちに上を取られがちですので、相手がスカーフ持ちをストッパーとして採用していた場合は意外とあっさり止まります。
火力に関しては、ほたるびを一度積んじゃえばまともに受けられるポケモンは皆無ですので、数値受けで対処してこようとする相手にはめっぽう強いですね。
うまくフォローできるポケモンと組み合わせれば、むちゃくちゃ強いポケモンですね、こいつは。
フェローチェ
フェローチェはその圧倒的なすばやさと、両刀型の種族値でかなり受けにくいポケモンになっています。
一方で耐久面は物理特殊共に圧倒的に低く、先制技であっさり縛られてしまうので使いにくさはどうしても残ります。
技範囲は狭くはないものの、ゴーストタイプには打点が取れないのでどうにもならない相手はいますね。
積み技のちょうのまいもありますし、ビーストブーストで上がる能力も調整できますので火力にしろすばやさにしろ困ることはそうないですね。
典型的な高速低耐久アタッカーですので、相手の先制技もちを牽制しつつ通していければかなり強いですね。
マッシブーン
物理耐久についてはあのクレセリアすらも超える、圧倒的ぼうぎょが最大の持ち味のマッシブーン。
物理火力も十分あり、すばやさも低くないためアタッカーとしても高い水準にありますね。
特殊耐久に関しても、もともとの数値は低いもののとつげきチョッキをもたせればHPの高さによってそれなりに特殊耐久も伸ばせるので、カスタマイズしがいのあるポケモンですね。
ただ、むし・かくとう複合ということでひこうが4倍弱点になるため、物理相手でもメガボーマンダは受けられないので物理受けとして信用に足りるほどではないのがちょっと難点でしょうかね。
チョッキを持たせて広い範囲に受け出せるようにするか、あるいはスカーフを持たせて奇襲をかけていくかなど、受けよりもアタッカーとして運用する方がいいですね。
強力な特性を持った伝説のポケモン
最後は環境をかなり制圧しつつある、カプ系の紹介になります。
高種族値に強特性と、そりゃ強いに決まってるよなーっていうそんなカプたち。
ガブリアスを滅殺したのもカプたちが環境に蔓延しているからですもんね。
カプ・コケコ
高いすばやさと、エレキフィールドによりでんきタイプの技を高火力で放てるカプ系最右翼のポケモン。
高火力のボルトチェンジにちょうはつによる展開阻害、高いすばやさからの壁貼りにめいそうを積んでのZ技など、非常に器用かつ強力なポケモンですね。
エレキフィールド展開によるねむり防止も強力で、コケコを入れることで催眠対策ができてしまうのもありがたい限りですね。
どう考えても強いポケモンですから、そりゃみんな使うよなーというね。
カプ・テテフ
サイコフィールドから放たれる、超高火力のサイコキネシスが最大の持ち味のカプ・テテフ。
ムーンフォ-スも相性補完に優れ、それなりにすばやさがあるのでスカーフを持たせることで上から強力な一撃を叩き込んでいけます。
サイコフィールドの先制技無効も強力で、バシャーモやパルシェンとの組み合わせもかなり有名になりましたね。
このポケモンのおかげで息を引き取ったポケモンも数知れず……。レートの破壊神といってもいいぐらいですねもはや。
カプ・レヒレ
サンムーン発売直後はやけに評価が低かったものの、徐々に使用率を上げていき今では完全に強ポケモンとして認知されましたね。
ミストフィールドによって状態異常で崩されない高耐久ポケモンであり、高い流し性能と相性のいいしぜんのいかりにカプZ。
クッションとしての使い勝手はもちろんそれなりに耐久のあるアタッカーとしても使えますし、雑に扱っても強いポケモンですよね。
ミストフィールドはパーティ全体に恩恵があるので、裏の積みアタッカーを状態異常を木にせずに積んでいけるようにできるなどのシナジーも期待できます。
最初は回復ソースの乏しさから評価が低かったようですが、レヒレは純粋な受けポケモンとしてみるにはやや耐久が足りていないですからね。そもそも用途が違ったと。
みず・フェアリー複合がそもそも弱いわけがないんだよなぁというね。
カプ・ブルル
カプ系の中ではややミソッカス的な立ち位置を掴んでしまったものの、使ったら使ったでやっぱり強いカプ・ブルル。
グラスフィールド下でのウッドハンマーの威力は圧倒的ぶっ壊れで、くさ技の通りの悪さがなければ完全にアウトだったよなぁ。
特にこだわりハチマキをもたせれば、低耐久ポケモンであれば半減でも一撃で落ちるほど。頭おかしい。
グラスフィールドは回復ソースにもなるしじめん技の威力を下げることもできるので、ブルルは他のポケモンと組み合わせることで真価を発揮するポケモンともいえますね。
先に書いたようにドヒドイデとの相性は良好ですし、ほかにもヒードランなどとも補完がいいですね。
アタッカーとして運用するだけでなく、やどりぎのタネを使って流していく戦い方もできるなど、脳筋プレイだけじゃない幅広い戦い方ができますね。
一方でグラスフィールドの高価は相手も回復させてしまうので、泥仕合になりやすいのが難点。このあたりが使用率が伸びない理由かなーとも思います。
まとめ
ここまで書いてきましたが、やっぱりアローラのポケモンたちって優秀な奴らが多いと思うんですよね。
使用率で見ても、シングルの30位以内にミミッキュ、コケコ、テテフ、レヒレ、カグヤ、アシレと6体も入っていますからね。メガシンカなしでこれですから相当ですよこれ。
ウルトラビーストもリージョンフォームのポケモンたちも、十分一線級の性能がありますからね。つよいつよい。
リリース直後の下馬評なんてあてにならないものですねぇ。ドヒドイデとかなんて評価されてないとかそういうレベルでもなくほぼ空気でしたもんね。。。
また今後も評価が上がってくるポケモンもいると思いますし、それはそれで楽しみですよね。
そんな感じで、それではまたー。