ポケットモンスターウルトラサン・ウルトラムーンにて登場した新UBの一匹ズガドーン。発売前からかなり期待されてたポケモンですね。
そもそも新ポケモン自体こないと思っていたのでそれだけでもめちゃくちゃ嬉しかったりするんですけどね。
サンムーンから登場したウルトラビーストはどれも尖った性能でみんな個性的でしたし、そりゃもうズガドーンにも期待が集まるというもの。
ということで今回は新UBズガドーンの各種基本的なステータスからオススメの型まで考察していこうと思います。
※シングルバトルにおける考察になります。
- ズガドーンのタイプ・種族値・特性
- ズガドーンの性格考察。補正をかけるならすばやさ一択!
- ズガドーンの技考察。技範囲はやや狭め?
- ズガドーンの持ち物考察。もたせられる役割は?
- ズガドーンのオススメ相性補完
- ズガドーンのオススメの型はこれだ!
ズガドーンのタイプ・種族値・特性
タイプ | ほのお・ゴースト | ||||
とくせい | ビーストブースト | ||||
種族値 | |||||
H | A | B | C | D | S |
53 | 127 | 53 | 151 | 79 | 107 |
ズガドーンのタイプはほのお・ゴースト。これはシャンデラやアローラガラガラと同じ複合タイプですね。弱点は多いものの、耐性も優秀で無効タイプもあります。
特性はビーストブースト。一体倒した時に一番高いステータスが一段階上昇するというもので、ズガドーンの場合は基本的にAかCが上昇することになります。高い攻撃性能をさらに高められるので、かなりマッチした特性といえますね。
種族値自体はかなり尖った配分になっていて、AとCが共に高く耐久面はH、B、Dすべて低めなので物理・特殊耐久ともにかなり心もとないですね。
すばやさが激戦区である100族付近を抜ける107と優秀。ただ、現環境ではズガドーンより速いポケモンも相当数いますので、あくまで中速域をやや抜ける程度のすばやさといったところですね。
基本的な運用は高速高火力アタッカーということになりそうです。
ズガドーンの性格考察。補正をかけるならすばやさ一択!
先に紹介したとおり、ズガドーンの種族値はCが一番高く次いでA、Sの順に高くなっています。
基本的には一番高い数値に補正をかけるのが定石ではありますが、ズガドーンの場合はSに補正にかかる性格がオススメです。
S107という数値は最速にするかどうかで抜ける範囲がかなり変わってくるので、補正をかけるならすばやさ一択とまでいえますね。
具体的な性格としては、特殊アタッカーとするのであればおくびょう、特殊ベースの両刀アタッカーとするならむじゃきが候補になってきます。
物理一本のアタッカーは技が揃っていないのでかなり厳しいですね。
ズガドーンの技考察。技範囲はやや狭め?
一致技であるゴースト・ほのおの通りはかなりよく、等倍範囲はかなり広いです。
一方で特殊技・物理技ともにサブウェポンは乏しく、変化技もあまり揃っていませんね。
レーティングバトルの使用を想定したうえでいくつか技をピックアップして考察していきます。
ビックリヘッド
タイプ:ほのお 威力:150 命中:100 分類:特殊
なんとまさかのズガドーン固有技。威力150かつ命中安定という超高性能技ですが、デメリットとして自分の最大HPの半分を反動ダメージとして受けます。
また、ビックリヘッドの場合は仕様が少し変わっていて、通常のろいやはらだいこなどの自分の最大HPの半分のダメージを受ける技の場合、最大HPが奇数だった場合受けるダメージは切り捨てになります。(例:HP131のミミッキュがのろいを使った場合、反動で受けるダメージは65でありHPがマックスだった場合66残る。)
ところが、ビックリヘッドの場合は受けるダメージが切り上げになります。(例:HP129のズガドーンがビックリヘッドを使った場合、反動で受けるダメージは65でありHPがマックスだった場合64残る。)
つまり、ビックリヘッドを二回使ったら自分が倒れてしまうということです。HPマックスの状態からでも3回使うことはできません。
もうひとつ、ビックリヘッドの反動ダメージは相手にダメージを与える前に受けているため、ラス1対面でビックリヘッドで相打ちになった場合そのバトルは負けになります。
今までのポケモンのわざとは違った、ちょっとクセのある仕様になっているので注意が必要です。
個人的な見解としては、火力は魅力的なもののただでさえ低い耐久を落とすことになるわざなので採用価値は低いかなと考えています。
採用するとしたらだいもんじやかえんほうしゃなどと併用する形が良さそうですね。ただまぁ、せっかくの固有技ですから使ってあげたいところ。
オーバーヒート
タイプ:ほのお 威力:130 命中:90 分類:特殊
高火力の特殊ほのおわざ。デメリットとして使用後とくこうが二段階ダウン。
基本的には撃ち逃げする前提での運用になるため、耐久が低く繰り出し性能の低いズガドーンにはあまり合っていないですね。
高火力がほしいならビックリヘッドがあるため、特にズガドーンに関していえばかなり採用価値は低いですね。
だいもんじ
タイプ:ほのお 威力:110 命中:85 分類:特殊
命中に不安はあるものの、高火力かつデメリットのないほのおわざ。
当ててくれる前提ではありますが、ほのお技1ウエポンで考える場合はだいもんじの採用が一番オススメですね。
怖いのは技外しだけ……。
かえんほうしゃ
タイプ:ほのお 威力:90 命中:100 分類:特殊
威力は控えめながら命中安定のほのおわざ。
等倍相手に撃つには火力が足りないので、基本的にはほかのほのお技との併用がオススメですね。
ほのお弱点相手に撃つには十分な火力ですので、併用という形であれば十分採用してもいいと思います。あとは技スペースとの相談。
ニトロチャージ
タイプ:ほのお 威力:50 命中:100 分類:物理
追加効果の優秀な物理ほのおわざ。基本的には追加効果であるすばやさ一段階アップを目的として採用するわざですね。
ズガドーンはすばやさを一段階アップさせてしまえばかなりの範囲のポケモンに対して先制をとれるようになるため採用価値は高いです。。
もともとのA種族値が高いので、ニトロチャージ自体の火力もそれなりにでますしね。こだわりスカーフ型以外の型の場合であればぜひともいれておきたいところですね。
シャドーボール
タイプ:ゴースト 威力:80 命中:100 分類:特殊
通りの良い特殊ゴーストわざ。ゴーストわざの最大打点ではありますが、わざ威力が低めなため等倍相手では思ったほどの火力が出ません。
ほのお半減相手に等倍でゴリ押しは耐久の低さ的にかなり厳しいですね。
ただ、通りの良さを活かしてゴーストZを持たせてZ技にするのもあり。その場合、等倍相手でも並程度の特殊耐久であれば一気に致命傷を与えられますね。
サイコキネシス
タイプ:エスパー 威力:90 命中:100 分類:特殊
ほぼ唯一といっていい、特殊わざのサブウェポン。ただ、一致技と補完がいいわけでもなく、正直撃つ相手がいないですね。
スカーフ型で特に入れる技がない、みたいな場合には入れてもいいかも?というレベルですね。
はかいこうせん
タイプ:ノーマル 威力:150 命中:90 分類:特殊
高威力ながら使ったあと1ターン行動できなくなる反動わざ。はかいこうせんに関してはZ技にする前提ですね。
メガギャラドスやサザンドラなど、ほのおもゴーストも通らない相手を無理やり突破することが可能になります。
役割破壊のZ技として採用する価値は十分ありかなと思います。
めざめるパワー
タイプ:不定 威力:60 命中:100 分類:特殊
個体値によってタイプの変わるめざめるパワー。基本的には4倍弱点狙いで採用していくものになります。
タイプの選択肢としては、こおりかじめんが候補になると思います。
こおりの場合、メジャーなボーマンダやランドロスへの有効な打点になりますので、優先度的にはこちらのほうが高いかなと。
じめんの場合はヒードラン・ウツロイドあたりを意識しての採用になりますがややピンポイント気味。受けにくいポケモンでもないので、ズガドーンで対処するよりも裏のポケモンに任せたほうが無難に思えます。
やや厳選難易度は高くはなりますが、迷ったらとりあえずめざめるパワーこおりで一体は厳選しておくといいですね。
はたきおとす
タイプ:あく 威力:65 命中:100 分類:物理
物理技のサブウェポン。相手の持ち物を落とした場合は威力が1.5倍になります。
火力はそこまでではないものの、ゴースト技を受けにきたポリゴン2やラッキーのしんかのきせきや特殊受けポケモンのとつげきチョッキを落とすような動きができます。
両刀型の場合は採用もありですね。
だいばくはつ
タイプ:ノーマル 威力:250 命中:100 分類:物理
超高火力の自爆技。起点にしにくるメガギャラドスなどに対して、起点になるどころかかなりのダメージを負わせることができます。
ちなみに、メガギャラドスに対しては威嚇込みでもビックリヘッドよりもだいばくはつのほうが高ダメージが期待できます。
A147(A無振り)ズガドーン A1段階ダウン(威嚇込み) だいばくはつ H171メガギャラドス 42.3%〜50%
C203(無補正C252振り)ズガドーン ビックリヘッド H171メガギャラドス 33.5%〜40%
ステルスロック込みで落とせるのであれば採用価値が上がりそうではありますがそこはやや厳しいですね。
やはり両刀型なら採用価値があるかなといったところ。
トリック
タイプ:エスパー 分類:変化 効果:相手と自分の道具を入れ替える
変化技に乏しい中で、数少ない実用レベルにありそうなのがトリックですね。
こだわりスカーフ型の場合、耐久ポケモン相手にこだわりスカーフを押し付けることで機能停止に追い込むことができます。
ただ、メガストーンやZクリスタルは入れ替えることができませんし、基本的に読みうちをする必要があるので扱いにくさはありますね。
サイコキネシス同様、こだわりスカーフ型で入れる技がない場合などにいれておくといいかもというレベルの優先度ですかね。
ズガドーンの持ち物考察。もたせられる役割は?
ズガドーンの持ち物として候補にあがってきそうなのは、きあいのタスキ・こだわりスカーフ・Zクリスタルといったところでしょうか。
耐久がかなり低いので、最低限の行動保証をもたせるためにもきあいのタスキ採用はありですね。きあいのタスキを盾に無理やりニトロチャージの起点にしていくというプレイングもできます。
こだわりスカーフをもたせればかなりの広範囲のポケモンに先制をとれるのでこちらもかなり有用ですね。ビーストブーストによってステータス上昇も見込めるので、フィニッシャーとしての役割をもたせることもできます。
抜きエースとしての役割を強くもたせるのであれば突破力のあるZクリスタルもありですね。
一致技の火力を上げるホノオZかゴーストZか、役割破壊のノーマルZが候補に上がってきます。特にホノオZの場合はビックリヘッドをデメリット無しでZ技にすることができるので便利です。
行動保証をもたせるかさらにすばやさを上げるか、または火力を上げて反撃されないように一撃で落とすか。いずれにせよ基本的に耐久がまったく信用できないので取れる選択肢はこれぐらいですね。
ズガドーンのオススメ相性補完
相性補完とはいっても、ズガドーン側が耐久面で貧弱すぎるため相互の相性補完というよりもズガドーンのサポートをできるポケモンを添えるのがいいですね。
サザンドラ
ご存知相性補完の匠、サザンドラさん。
ズガドーンの弱点の大半を半減で受けることができ、とんぼがえりもできるため繰り出し性能の低いズガドーンを安全に場に出すことができます。
環境的には厳しいもののサイクルパーツとしては非常に優秀ですね。
カプ・テテフ
おそらく多少なりとも流行すると思われるのがカプ・テテフとズガドーンの並び。
ズガドーンは耐久の低さ的に圧倒的に先制技に弱いので、そこをカプ・テテフでサイコフィールドを張ることで先制技を無効にしズガドーンを通しやすくする形ですね。
サイコフィールド下でニトロチャージを積んでしまえばかなりの抜き性能を得られますので、上手く展開できればかなり強いと思います。
カプ・ブルル
カプ・テテフと同様、フィールドを活用したカプ・ブルルとの並びですね。
グラスフィールドを展開することでHPを毎ターン回復させることができ、これによってビックリヘッドの発動回数を増やすことができます。
また、ズガドーンの弱点の大半をカプ・ブルルで受けることができるので受け面での補完も取れています。
やどりぎのタネなどを活用してズガドーンの繰り出しをしやすくするなど、サポート性能はかなり高いですね。
ズガドーンのオススメの型はこれだ!
ここまでズガドーンの考察をしてきましたが、個人的に使うならまずはこれかなという型を紹介したいと思います。
性格:おくびょう
持ち物:きあいのタスキ
努力値:H4、C252、S252
技構成:だいもんじ/シャドーボール/めざめるパワー(こおり)/ニトロチャージ
オーソドックスなきあいのタスキ型ですね。やはり腐りにくいきあいのタスキ型が一番使い勝手がいいかなと思います。
基本的には死にだしから展開、ニトロチャージから入ってきあいのタスキを盾に全抜き態勢にもっていくのが理想的な立回りですね。
きあいのタスキを潰しにくる相手のステルスロックには要注意です。ズガドーンを通していきたいときにはステルスロックを撒かれないようにしていく必要がありますね。
かなりピーキーな性能をしたポケモンではありますが、火力は魅力的ですし一体で勝負を決めるポテンシャルを持っています。
おもしろいポケモンだと思いますし、うまく使いこなしてあげたいものですね。
以上、ズガドーンの考察でした。それではまたー。