ポケットモンスターウルトラサン・ウルトラムーンでの教え技によって第7世代のポケモンにも多くの技が配られ強化されました。
また、教え技だけでなくタマゴ技(遺伝技)やレベル技が追加されたポケモンもいるため、既存のポケモンたちでも対戦環境に大きく食い込んでくることになりそうです。
すべてを紹介するとなると結構な数になってくるので、今回はレーティングバトルで使用されることになりそうなポケモンを中心に紹介していきます!
ミミッキュ
ご存知7世代のトップメタであるミミッキュですが、ただでさえ強かったのに新技追加でさらに強化されました。
やはり目玉は専用Z技のミミッキュZことぽかぼかフレンドタイム。じゃれつくを元にしたフェアリータイプのZ技で威力は190と、従来のじゃれつくを元にしたラブリースターインパクトに比べて威力が15も高くなっています(ラブリースターインパクトは威力175)。
これによって確定数の変わってくるポケモンもいますし、もともと対面性能の鬼であったミミッキュがとんでもないことになってきました。
また、教え技でドレインパンチを習得。ドレインパンチの威力自体は大したことありませんが、カクトウZとして使うことである程度安定して受けることのできたポリゴン2やナットレイに対する役割破壊として機能します。
カクトウZに関してはあまり使用率は伸びないとは思いますが、単純に選択肢が増えることは受ける側としては嫌ですよね。USUMになってさらに隙のないポケモンになりました。
ジャラランガ
600族の恥とまで言われたジャラランガですが、USUMでは多くの技をもらってめちゃくちゃ強化されました。
三色パンチ(ほのおのパンチ、れいとうパンチ、かみなりパンチの総称)にアイアンヘッドなどによって広範囲に打点を持つことができ、レベル技で新たにインファイトをもらったことで物理かくとう技の最大打点が大きく伸びました。もうスカイアッパー(笑)とは言わせない。
そして極めつけはジャラランガZことブレイジングソウルビートという専用Z技の習得ですね。高威力の技であるだけでなく、使用後に全ステータスが一段階上昇するというぶっ壊れ性能。
もはやネタでは済まないレベルで強化されましたね。ただ、それでも環境的には厳しいか、となってしまうのが現在のフェアリー環境……。
まだまだ逆風ですがかなり強くなったポケモンですし、うまく使いこなせれば活躍してくれるポテンシャルは十分あるのかなと思っています。
【ポケモンUSUM】ジャラランガ考察。ジャラランガZでジャラランガレート環境入りはありえる?
フェローチェ
もともとそれなりに技範囲の広かったフェローチェですが、ゲンガーやギルガルドなどのゴーストタイプへの打点が乏しいのがかなりネックでした。
そこに教え技でじごくづき、ドリルライナーと追加されたことで物理技に関してはかなり隙がなくなりました。
特殊技でもエレキネットを覚えるようになったため、ギャラドスへの打点も持てるようになりました。少数ですがめざ電気フェローチェなんてのもいましたからね。エレキネットの場合は起点防止にもなりますのでかなり有用ですね。
技範囲が広がったことでビーストブーストと合わせて、展開されたら非常に止めにくいポケモンになりましたね。
タイプ自体は環境的にはきつそうですが、もともと甘く見ていると一気にパーティを壊滅させてくるようなポケモンでしたから、さらに怖いポケモンになってしまいましたね。
トゲデマル
トゲデマルは種族値はそれほどでもないながら優秀なタイプと特性を持っているので、覚える技次第ではかなり強くなりそうだったんですよね。
教え技でいかりのまえば、がむしゃらと特性のがんじょうと相性のいい技をもらいました。初手からの荒らし役として活躍させられそうです。
貧弱だったた物理はがね技もアイアンヘッドをもらったことで解消されました。相手を100%の確率で麻痺にできるほっぺすりすりと合わせてまひるみ戦法も狙えます。
単純に強くなった、というよりも嫌らしさに磨きがかかった感じ。正直相手にしたくないタイプのポケモンですね……。
シルヴァディ
実質特性なしのノーマルタイプポケモンということでいまいち活躍できていなかったシルヴァディ。ほとんど剣舞だいばくはつみたいな型ぐらいしかいなかったんじゃないんでしょうか……。
ただ、そこに教え技でおいかぜをもらったことでサポート性能に磨きがかかりましたね。おいかぜ+すてぜりふは非常に相性いいです。
こごえるかぜも覚えるので相手の能力を下げることに関してはホントに得意ですね。
おいかぜ、すてぜりふで味方のサポートをしつつサイクルを回し、つるぎのまい+だいばくはつで崩しもできる。
使いこなすことができればめちゃくちゃおもしろいポケモンになったなーと思いますね。
ベトベトン(アローラのすがた)
アローラベトベトンは待望の三色パンチを教え技でもらったことで完全に原種の上位互換といえそうですね。火力は低いながら広い範囲に打点が持てるようになったのはありがたいです。
ただ、それ以上に嬉しいのがリサイクルですね。特性のくいしんぼうと合わせてイアのみなどの回復きのみをもたせることで実質的な高速回復技として使うことができます。
もともと優秀な耐性と特殊耐久をもっていましたが、回復ソースに乏しく過労死枠だったのでリサイクルの習得は大きいですね。
のろいを積んで要塞化していくことでカビゴンのような役割を持たせることもできそうです。毒で崩されないのも強みですね。
オニシズクモ
オニシズクモは教え技ではなく遺伝技でねばねばネットを覚えるようになりました。
飛んでいるポケモンには効果がありませんが、すばやさゲーであるポケモンにおいて相手のすばやさを下げられるねばねばネットはめちゃくちゃ強いんですよ。
オニシズクモはもともと技スペースが余りがちなポケモンだったので、自然とねばねばネットが入れられるのもいいですね。
序盤は初手からねばねばネットを展開し終盤ではトリックルームから高火力を押し付けていく、みたいなムーブもできそうです。
サザンドラ
ここからは6世代までもポケモンで新しく技をもらったポケモンたちを紹介していきます。
まずはゲップを遺伝技で覚えられるようになったサザンドラ。
待望のどくタイプの技、ではありますが……。このゲップという技は高威力ではあるものの、きのみを食べた後でないと発動できないため持ち物がきのみに固定されてします。
なので、実質的にはZ技にして使うのが現実的な使い方になります。そらをとぶやソーラービームをZ技にするような感じですね。
ヘドロウェーブなどを覚えてくれるのが一番うれしいのですが、このあたりはバランスを考えてというところなんですかね。
一発限りではありますがどくタイプの高火力技をもらったことで、カプ・レヒレ+ナットレイのような並びを単体で崩せるようになりました。
もともと自分より遅いポケモンに対しては無類の強さを発揮するポケモンでしたがさらにそこが強化されましたね。使い所が難しくはありますが。
ブルルドランやブルルドヒドイデみたいな並びにはもともと強かったですが、低速サイクルに対してさらに強いポケモンとなりました。
パルシェン
からをやぶるからの強力な抜き性能が魅力的なパルシェンですが、新たにアクアブレイクをもらったことで抜き性能がさらに強化されました。
はがねタイプで止まりやすいのがネックだったパルシェンでしたが、高火力のみず技を使えるようになったことでかなり止めにくくなりましたね。
アクアブレイクは追加効果でぼうぎょを下げることもあるので、甘えた数値受けはそのまま突破できる可能性も。
Z技にすれば最大打点にもなりますね。シェルブレードをZ技にしても威力140と低く、ダイビングをZ技にしている人もいましたがダイビングはZ技にしない場合に使い勝手に難がありました。
アクアブレイクはこれらの完全に上位互換になっているのでそりゃ強いですよね。
ルカリオ
命中不安のアイアンテールと先制技ながら威力の足りないバレットパンチしかなかったため物理はがね技に困りがちだったルカリオですが、新たにコメットパンチを遺伝技で覚えるようになりました。
いやいや、それはもともとメタグロスの代名詞みたいな技やんけ……ルカリオに配っちゃあかんだろ、というのは心の声。まぁ最近のメタグロスはみんなアイアンヘッドばっかだからなんも言えねぇ……。
コメットパンチも命中不安ではあるもののアイアンテールと比べればさすがに信用できる命中率ですし、こうげきアップの追加効果も狙えるのでコメットパンチの習得は大きいですよね。
新技追加でレート環境はどこまで変わる?
ウルトラサン・ウルトラムーンになって、特に7世代からのポケモンたちは教え技の解禁ということでどこまでレート環境に影響を及ぼすかというところが注目されていました。
実際のところ発売から1ヶ月以上経ってレート環境自体がどうなってきたかというと、使用されているポケモン自体は大きく変わっていなかったりします。
むしろ新ポケモンであるアーゴヨンの登場が一番大きかった感じではありますね。
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ただ、細かい部分ではミミッキュの持ち物の割合がミミッキュZが大半を占めていたり、コメットパンチをもらったことでルカリオが物理型が多くなったりしているなど、まったく影響がないというわけではありません。
確実に新技追加は環境に影響していっていますし、じわじわと広がっていって過去のシーズンを思い返するとガラッと変わってるみたいな感じになったりするんじゃないんでしょうか。
それこそ新技追加が影響してくるのはまだまだこれからなんじゃないのかなと。研究されていない部分もあると思いますしね。
サンムーンだって思い返せば各シーズンで環境がかなり回っていましたし、ポケモンってメタゲームですからどんどん変化していくはずなんですよ。
それを楽しんでいきたいなーと思います。まぁそんな感じで、それではまたー。