ポケットモンスターウルトラサン・ウルトラムーンの新要素の一つである新ポケモンアーゴヨン。
使い勝手のよい種族値配分に技範囲も広く、強力な積み技わるだくみに加えて特性ビーストブーストが見事に噛み合っていて、一度展開されたらなかなか止められないポケモンになっています。
アーゴヨンの存在が確認された頃からこいつは強いよなーと思ってはいましたが、ホントにサンムーンの頃とはガラッと環境を変えてしまいましたね。
ということで、今回はアーゴヨンがレート環境に与えた影響についてのお話です。
アーゴヨンの単体考察についてはこちらから。
【ポケモンUSUM】新UBアーゴヨンの技・性格・役割・相性補完考察。オススメの型は?
メガボーマンダ、ガブリアスの使用率大幅減少
アーゴヨンのすばやさ種族値は121とかなり高い数値になっています。そしてこの121って数字は絶妙な数字でもあるんですよね。
サンムーン環境においてトップメタの一角だったメガボーマンダのすばやさ種族値が120であり、アーゴヨンはメガボーマンダを1上回るすばやさを持っています。
ポケモンはすばやさが1でも高ければ先制して攻撃をすることができますから、この1の差はめちゃくちゃでかいんですよね。アーゴヨンのようにメガボーマンダを上からワンパンできるポケモンであればなおさらです。
実際にレート環境においての影響力は大きく、サンムーン時代は使用率でほぼ一桁順位をキープしていたメガボーマンダが現在では15位程度となっています。
同じようにガブリアスも大きく順位を落としていますね。ガブリアスはサンムーンではシーズンごとに順位を落としていき最終的には15位程度でしたが、今ではさらに落とし24位まで落ち込みました。
ガブリアスの場合はこだわりスカーフをもたせることでアーゴヨンよりも速く攻撃することができますが、大抵のアーゴヨンはビーストブーストですばやさが上がるので一度展開されてしまったら止められないんですよね。
環境上位にいたドラゴンタイプに軒並み強いということで、アーゴヨンが環境に食い込むと同時にこれらのドラゴンタイプが使用率を落としてしまっているわけです。
特にサンムーンでは暴れまわっていたメガボーマンダがかなり数を減らしていますから、アーゴヨンの存在感はすさまじいですね。
サイクルパーティきつすぎ問題
ポケモンのパーティには大まかにいくつかのタイプに分けられます。それぞれ対面構築や積みサイクル、サイクル構築といった名前で呼ばれています。
その中でも現環境ではアーゴヨンの登場によってサイクル構築がめちゃくちゃきつくなっています。
わたし自身はサイクル構築を好んで使うのですが、対面からならアーゴヨンに勝てるポケモンならいくらでもいるんですけども、サイクルの中でHPを削られることでアーゴヨンの起点にされて一気に崩されるというケースがホントに多いんですよね。
受けのサイクル構築である受けループにしても、アーゴヨンにわるだくみを一度積まれたら一気に崩壊させられます。
ビーストブーストによってすばやさを、わるだくみによって火力を伸ばすことができるため一度展開されたらホントに止まらないんですよ。
今までのウルトラビーストは尖った種族値のポケモンが多かったですけども、アーゴヨンのようなまとまった種族値のポケモンにビーストブーストをもたせるのはちょっとやりすぎ感がありますね。
ミミッキュの使用率がさらに上昇
現環境においてアーゴヨンは一度展開されたらめちゃくちゃ止めにくいポケモンの一体となっています。
アーゴヨンストッパーとしては、特殊耐久に厚くしたヒードランが耐性面で有力な一体ではありますが、めざめるパワーじめん持ちには崩されてしまいます。
こだわりスカーフをもたせたゲッコウガやフェローチェであればビーストブーストで一段階すばやさを上昇された状態でも上から弱点を突くことができるため、アーゴヨンストッパーとして期待できます。
ただ、ストッパーとしての役割をもたせるのであればそんなのはミミッキュでいいんですよね。積みアタッカーを止めるためのポケモンとしてはホントにこれ以上のポケモンはいないです。
サンムーンでもシーズン3以降では常に使用率1位をキープしてきたミミッキュですが、USUM環境でも変わらずの1位となっています。なんなら同じ一位でも使用率自体はさらに上がってきているんですよね。まさに7世代の王。
これはアーゴヨンの存在も間違いなく影響しているはずで、実際のところ一度展開されたアーゴヨンを安定して止めようと思ったらミミッキュがやっぱりいちばん安定するんですよ。
ホントにばけのかわは強すぎますね。アーゴヨンに対してはメタが効いていると言えなくもないのですが、そもそもトップメタのポケモンが環境的にさらに強くなっただけですからね。メタでもなんでもないぞこれは。
そんなわけでアーゴヨンが強い!って話をしていたらいつのまにかミミッキュがさらに強い!!みたいな話になってしまいました。こればっかりは仕方ない。ミミッキュだもの。
まぁそんな感じで、アーゴヨンとミミッキュをしっかり対策していきたいところですね。それではまたー。