ポケットモンスターソード・シールドでは従来のシリーズから弱体化されたポケモンもいて、その中でもわかりやすく種族値を下げられたのがギルガルドです。
シールドフォルムのときのBとD種族値およびソードフォルム時のAとCがぞれぞれ-10されました。
とはいえそれでも判明した当初は、そもそもインフレ激しいメガシンカ環境の中でもバリバリに戦っていたギルガルドだからちょっと弱体化されたぐらいでちょうどいいんじゃないのなんて言われてました。
わたし自身、それでもギルガルドはめちゃくちゃ強いだろうなと思ってたし、サザンドラとの組み合わせも健在だったのでまだまだ大暴れするだろうなと思っていました。
ところがいざ剣盾の環境が始まってみると、種族値の弱体化以上にギルガルドが厳しいなってのがわかってきました。そんなわけで、今回は剣盾環境におけるギルガルドのお話です。
致命的にダイマックスと相性の悪いポケモン
剣盾から実装された新要素のダイマックス。このダイマックスをいかに使いこなすかが8世代のポケモンバトルのキモでもありますが、致命的なほどにギルガルドはダイマックスと相性が悪いのです。
ギルガルドはそれぞれの高い種族値を活かして、シールドフォルムで攻撃を受けてソードフォルムで攻撃をするというのが基本的な戦い方となります。
ソードフォルムからシールドフォルムに戻るためにはキングシールドを使う必要があるため、フォルムチェンジに1ターン使うのがギルガルドの弱い部分でもありますが、フォルムチェンジによって高耐久と高火力を両立できるのがギルガルドの最大の強みです。
ただ、ダイマックスをするとこのフォルムチェンジしながら戦うというのができなくなります。ダイナックスの仕様として、変化技はダイウォールになってしまうためキングシールドもダイウォールとなり、ブレードフォルムからシールドフォルムに戻ることができなくなるのです。
また、先制技であるかげうちもダイホロウに変化してしまうため、ダイマックスをするとギルガルドの対面性能が活かせないということになります。
とにかくダイマックスと相性が悪すぎるのが剣盾のギルガルドの厳しい点ですね。
また、ミミッキュに加えて新ポケモンのドラパルトがめちゃくちゃ強いため、ゴーストタイプの枠が奪われがちなのも出番が大きく減った要因の一つと言えそうです。
どくどく廃止も厳しい
アタッカーが厳しいなら搦め手で攻めればいいじゃない、どくみがガルドの出番だ!なんて思いきや、剣盾ではどくどくのわざマシンが消えたことでどくどくを使えるポケモンが大きく減りました。
正直どくどくは性能の割にばらまき過ぎではと思ってもいましたが、このどくどく廃止は今のギルガルドにはかなり響きますね。
単純に一つの型が減るということは、その型の多さが強さのひとつでもあったギルガルドとしては影響がかなり大きいです。
アタッカー型以外を警戒しなくていいというのは対処する側の視点としてはかなり楽でもありますしね。
強化された部分も
ステータスを下げられ、システム的にもかなり厳しいギルガルドですが、とはいえ強化されたポイントもあります。
特にインファイトを新たに覚えるようになったのは大きな強化点といえます。物理型としては、タイプ一致であるシャドークローより火力出ますし、アイアンヘッドとも威力が一緒です。タイプ不一致ながらメインウエポンとして使っていけそうです。
エアスラッシュも使えるようになったため、無理やりですがダイジェットでSを上げながら戦うというムーブもできなくはないです。
また、最近ではやけくそ気味なきあいのタスキAC振りみたいな型が一定数生き残ってもいますので、まだまだ警戒しなくてはいけないポケモンであることには変わりはないと思います。
このまま環境が回っていくとまた違った運用も出てくるかもしれませんし、まだまだ油断できないポケモンかなとは思います。
とはいえ、ひとまずはメタグロスの代わりにギルガルドを使ってみるかぁと思っていたわたしとしては一旦ギルガルドを使うのはやめようかなぁというところまでにはきました。少なくとも今のわたしにはギルガルドをうまく使える気がしないですね……。
そんなわけでギルガルドの未来に希望を見いだせればいいなと思いつつ、それではまたー。