ひこうタイプのダイマックス技、ダイジェットがめちゃくちゃ強いおかげでダイジェットをタイプ一致で使えるポケモンが見直されています。
その筆頭としてはギャラドス。メガシンカがなくなったにもかかわらず、むしろ今までよりも強化されているようにすら感じます。
そしてギャラドス以上に環境を席巻しているのがトゲキッスです。かつての白い悪魔が、ダイマックスを得てさらにパワーアップして暴れまわっています。
というわけで今回は環境を破壊する勢いで暴れまわっているトゲキッスについてです。
ダイジェットで加速してのひるませ
かつてのトゲキッスのメジャーな型といえば、こだわりスカーフをもたせた型でした。
こだわりスカーフをもたせて先制し、特性てんのめぐみの効果を加えたエアスラッシュで驚異の6割ひるみを押し付ける、悪魔のようなポケモンでした。
ただ、そんなトゲキッスも6世代以降ひこうタイプが暴れまわったこともあって対策がしっかりされたことで、エアスラッシュの通りの悪さもあってかなり動かしにくいポケモンとなっていました。
ですが8世代からダイマックスが実装され、ダイジェットを使用することができるようになったことでこだわりスカーフなしでひるみを押し付ける戦法ができるようになりました。
さらにもともと持っていた技範囲の広さを活かすこともできるため、運勝ちを狙える広範囲アタッカーとかいう化け物が誕生してしまいました。
ひこう+フェアリーは通りがいいですし、サブウエポンもかえんほうしゃにはどうだん、げんしのちからやサイコキネシスにダイマックス技と相性のいいソーラービームなども使えるので、構築に合わせて穴を埋めるように技を選んでいくことができます。
ホントにとんでもないポケモンが誕生してしまいましたね……。
わるだくみからの崩し性能の高さ
トゲキッスの弱い点として、火力の低さがありました。とくこう種族値120は決して低くはありませんが、技威力に恵まれませんでした。
エアスラッシュの威力不足はもとより、ムーンフォースを覚えないため火力不足のマジカルシャインを使わざるを得ないのです。
かつてのこだわりスカーフ型ではやはり火力の低さがネックでしたが、ダイジェットで自力ですばやさを上げることができるようになったため、わるだくみとの併用ができるようになりました。
隙を見てわるだくみを積みつつ、ダイジェットで加速していくことでとてつもない制圧力をもったポケモンとなりました。
技範囲の広さもわるだくみと相性がいいので、抜き性能だけでなく崩し性能も相当なものとなりました。なにが強いって、ダイジェットからの抜き性能とわるだくみを積んでからの崩し性能を両立できるということなんですよね。
7世代までもトゲキッスではこれができませんでした。(一応Zあくびからのわるだくみ、なんてこともできましたが……)
両立させてはいけない要素を手に入れてしまった、白い悪魔を超えた白い悪魔です……。
高耐久と相性のいいじゃくてんほけん
さらにはもともと耐久値もそれなりにあるポケモンのため、じゃくてんほけんとも相性がいいです。
ダイマックスすることで耐久を倍増させることができるため、弱点をつかれてもよっぽどじゃないと一撃では落ちないのでじゃくてんほけんを活かしやすいポケモンでもあります。
環境的にミミッキュはめちゃくちゃ多いので、はがね技を持っているポケモンも増えてきているのでじゃくてんほけんを使いやすいというのもあります。
もちろんじゃくてんほけんとダイマックスの相性の良さはかなり広まっているため、最近ではトゲキッスなどじゃくてんほけんがメジャーなポケモンにはなかなか弱点をついてきてくれなかったりします。
でも、トゲキッスにはわるだくみもあるので相手からすればあまり悠長にもしてられないというのもあるので、このあたりもトゲキッスの強みかなと思います。
ダイマックスとめちゃくちゃ相性がよく、ポテンシャルを倍増されたトゲキッス……。間違いなく対策必須なポケモンです。
ただ、もともとスペック自体は高かったのに環境とか技に恵まれて活躍しきれなかったポケモンでもあるので、こうやって仕様が変わって新たに注目されるようになるのはいいことかなとも思います。
こういった改めて注目されるポケモンもこれからどんどん出てくると思うので、それはそれで楽しみですよね。新作やってるって感じがして楽しいです。
そんな感じで、それではまたー。