ポケットモンスターウルトラサン・ウルトラムーンでジャラランガに専用Z技が新たに追加されました。その名もレイジングソウルビート。
専用技であるスケイルノイズを元にしたZ技になるんですが、いやいやこれむっちゃくちゃ強いんですよ!
ドラゴンタイプの全体技で、攻撃後に全能力が一段階上昇というぶっ壊れまくりな追加効果。ただ、威力はスケイルノイズを元にしたアルティメットドラゴンバーンと変わらず185。
ただまぁ、やっぱり威力よりもどう考えてもやばいのは追加効果。高威力の攻撃技なだけでなく積み技としてとんでもない性能になっています。
また、ダブル限定ではありますが唯一の全体攻撃のZ技ということにもなりそうですね。
これは600族の恥さらしとまで言われたジャラランガも下克上くるんじゃないか?からをやぶるなんかよりもさらにとんでもないものをもって帰ってきちゃいましたね。
復権待ったなし?ということでジャラランガZでジャラランガのレート環境入りはありえるかという考察をしていこうと思います。
フルアタ構成の積みアタッカー
スケイルノイズを元にしたZ技でありますから、りゅうのまいやからをやぶるなどの積み技に技スペースを割く必要がなくなるんですよね。
通常の積みアタッカーの場合は攻撃技が3つになってしまうので、どうしても技範囲が狭まってしまいます。
一方で、このジャラランガZの場合は攻撃技を4つにできるのでサブウェポンも揃えやすくかなりの技範囲を取れるようになります。
そもそもスケイルノイズ自体かなり強力な技で、ラティオスやサザンドラが使えたらめっちゃ強いとか言われてましたからね。
威力をちょっと下げた命中安定で連発できるりゅうせいぐんと考えればその強さがわかるんじゃないでしょうか。
その技をZ技にしてステータスアップまでできるとすればこれはマジで強そうNo1ですねぇ。
両刀構成がよさげ?
ジャラランガの種族値はこうげきが110とくこうが100となっており、種族値配分的にはアタッカーとしてはかなり中途半端といえます。
ただ、この中途半端な種族値配分もジャラランガZで全能力が一段階上昇するとなればむしろ活かすことができそうです。
Z技のトリガーにスケイルノイズを入れるのが必須なので基本は特殊ベースにするのが良さそうではありますが、ここはいっそ両刀構成がいいんじゃないのかなって思います。
ジャラランガは今作からインファイトを覚えるようになったので、特殊一本にするのも少しもったいないんですよね。スカイアッパー(笑)と言われてた時代がもはや懐かしい。
技構成としてはZ技のトリガーとなるスケイルノイズ。かくとう技はきあいだまかインファイトですが、きあいだまはマジで当たらないんでインファイト推奨。
サブウェポンとして、メインウェポンの通らないフェアリー対策にどくづきかアイアンヘッドかラスターカノン。とりあえずいれておけば役に立ちそうなじしん、かえんほうしゃに三色パンチ。
教え技がめちゃくちゃたくさんもらえたので、技範囲に関しては困ることはないですね。あとはパーティに合わせて構成を考えていく感じでしょう。
難点は積めるのが一回限り。無効化してくるフェアリーには注意!
これは同じくZ技を積み技として使えるZテクスチャーポリゴンZあたりにも言えるのですが、Z技は一試合に一回しか使えないため積めるのが一回きりになってしまうんですよね。
積んでしまったら不利対面でも引っ込めるのをかなり躊躇することになるので、ここが最大の欠点ですね。
ただ、ジャラランガZの場合は攻撃技でもあるので、甘えた後出しをすればZ技の高火力で一気に崩すことができる可能性もありますからね、攻撃技であるという部分はZテクスチャーにはない大きな利点ですね。
一番気をつけないといけないのは、ドラゴンタイプの技であるためフェアリーに無効化されるということ。そして、無効化された場合は全能力が一段階上昇の追加効果も発生しなくなります。
相手にフェアリータイプのポケモンがいる場合は積むタイミングがかなりシビアになりそうですね。
実際にジャラランガZ持ちジャラランガを使ってみて
強そう強そういうものの実際のところどうなのよ、ということでちょっと使ってみました。
フェアリーに無効化されると一気に置物になりかねないので、技構成は少しひねってみました。努力値調整はASぶっぱの物理ベースにしてみました。
積めそうなタイミングではりゅうのまいから入り、フェアリータイプが後投げされてこないのであればZ技で積みつつ突破する、といったムーブを想定しています。
でまぁ、実際使ってみてどうかというとですが……もうホントに環境にフェアリーが多すぎます。ジャラランガは間違いなくジャラランガZが警戒されますから、ブレイジングソウルビートを通せる局面が全然なかったです。
無効化されたらアウトなので、起点作ってどうこうって感じではないんですよね。
また、積んだところで簡単に止まってしまうんですよね。環境に多いスカーフカプ・テテフには手も足も出ませんし、なによりトップメタのミミッキュで完全に止まります。
うまくフェアリーを処理して通していくことができればいいのですが、現環境ではフェアリーが2体以上入っているパーティも珍しくないですしかなり難しい立回りが要求されますねこれは。
超強化されたジャラランガですが環境的にはこれでもまだ厳しいか……というのが個人的見解ですね。
ただ、どうにもならなかったサンムーンの頃と比べたら明らかにポテンシャルは上がっていますので、上位勢の構築に入ってくることもあるんじゃないかという期待もあります。
おもしろいポケモンになったと思いますし、なんとかうまく使ってあげたいところでもあるんですけどね。難しい……。
ということでジャラランガZの考察でした。それではまたー。