ポケモン対戦において起点作りの方法の一つに、壁貼りというものがあります。
物理攻撃のダメージを半減するリフレクター、特殊攻撃のダメージを半減するひかりのかべを貼ることで、後続のポケモンを展開しやすくすることですね。ちなみに二つの壁をまとめて両壁と言います。
後続のポケモンで積んで全抜きしていくタイプのパーティ、いわゆる積みサイクル構築にてよく使われますね。
壁貼りを役割とするポケモンに求められることはいくつかあって、確実に壁を貼る遂行すること、相手の起点にならないこと、素早く退場することの3つがそれにあたります。
ということで今回は壁貼りに最適なポケモンを紹介していこうって話です。
エーフィ
壁貼りのポケモンといえばまずはこいつ、というくらいに壁貼りポケモンの筆頭格。
特性のマジックミラーによって相手のちょうはつなどで妨害されないため、110という高い素早さ種族値とあいまって確実な遂行をすることができます。
またマジックミラーは妨害されないだけでなく、相手のステルスロックやあくびなどの展開を防ぐことができるため自分の側が一方的に展開していくことができます。
あくびにより起点にもなりにくく、バトンタッチで相手の動きを見ながら後続につなぐこともできます。
確実な遂行力がエーフィ最大の魅力ですね。
クレッフィ
糞鍵とまで呼ばれたかつての害悪の王も、各種状態異常およびいたずらごころの弱体化によって害悪戦術は厳しくなったものの、そのサポート性能に関しては今でも健在。
特性いたずらごころにより変化技を先制で使えるため、確実に壁を貼っていくことができます。
積んでくる物理アタッカーに対してはイカサマが刺さり、特殊アタッカー相手にも先制でんじはで嫌がらせすることができます。
ただし悪タイプのポケモンには注意ですね。壁貼りはできるもののいたずらごころは悪タイプに対しては、先制できないどころか技そのものが無効化されてしまいます。
サイコフィールド下でもこれは同様です。嫌がらせは大得意なポケモンですから、役割遂行後は嫌がらせをしつつ確実に退場していきたいところですね。
ジャローダ
高い素早さによる遂行能力と、高めの耐久ステータスによって安定した役割遂行力がジャローダの魅力。
へびにらみによってじめんタイプのポケモンにもまひをいれられるため(さらに命中は100%)、壁貼りをしつつ麻痺で妨害をしていくことができます。起点回避にもなりますね。
さらに特性あまのじゃくによってリーフストームを使えば使うほど火力が出るため、自ら起点にし積んでいくこともできます。場合によってはそのまま全抜きしてしまう可能性すらも。
相手のちょうはつも、高い素早さを活かして逆にこちらからちょうはつして妨害していくことも可能です。とはいえ、全体的に技スペースがきついか……。
起点を作って自分でそのまま殴っていくこともできるのがジャローダの強みになってきますね。
ユクシー
両壁だけでなく多くの補助技を覚えるサポートのスペシャリスト。高い耐久とそこそこの素早さも持ち味の一つ。
壁貼りからあくび、ステルスロック。とんぼがえりによって攻撃を受けつつ後続につなぐ。さらにはおきみやげによって相手を弱体化させつつ退場できるため、起点になりません。
非常にサポート性能は高いものの、難点は読まれやすさ。いたずらごころで先制できるわけではないため、自分より早いポケモンに上からちょうはつをされると弱い。メンタルハーブあたりをもたせるのも一つの手です。
退場手段には優れているため、自分の好きなタイミングで下がれるのはかなりの優位点。後攻とんぼで安定して後続につなげるのはいいですね。
ラティオス
意外なところでこのラティオスが壁貼り性能が高かったりします。
両壁、おきみやげはユクシーとかぶるものの、ユクシーより高い素早さによって高い遂行力を持っています。
なにより読まれにくさがポイントで、トリックなどは多少警戒されても壁貼りはなかなか想定されません。意表がつけるのがユクシーとの大きな差別化ですね。
攻撃性能も高いポケモンですので、りゅうせいぐんをぶっ放してからおきみやげで退場していくという戦い方もできます。単純にスペックの高いポケモンであるからこそですね。
キュウコン(アローラのすがた)
壁貼り界の新星、アローラキュウコン。
あられ下のみ使えるオーロラベールは、リフレクターとひかりのかべ両方の効果を持っているため、手早い展開をしていくことができます。
特性ゆきふらしによってあられを起こすことで相手のきあいのたすき・がんじょうを潰していくこともできるため、展開要員として非常に優秀です。
アンコールによって起点になりにくく、またぜったいれいどをぶっ放していくことでぷれっしゃーをかけることで相手から倒してもらえます。
難点としては天候を取られるとオーロラベールは貼れないため、相手に天候要員がいる場合は展開していくことができなくなります。
キュウコンは素早さが高いため、大抵の天候要員に下を取られますので天候も上書きされてしまいます。
また鋼4倍のため、先制技のバレットパンチで一撃で落とされてしまうことも多く、非常にはがねタイプのポケモンを呼びやすいです。
ワンパターンに展開していけるほど器用ではないため、ある程度相手の動きを見つつ、呼ぶはがねタイプを誘ってほのおタイプのポケモンを通していくなどのプレイングが求められますね。
メタグロス
ここで登場するのがわたしの相棒のメタグロス。正直、壁貼りポケモンとしては非常にマイナーなポケモンになります。
ただ、そのマイナー具合が重要で、現在対戦で見かけるメタグロスの大半はメガなため、壁貼りはまず読まれません。
ただしメガではないメタグロスは素早さが低いため、壁貼りがバレると上からボコられて瞬殺されかねないので注意です。
覚える技としては両壁以外にはステルスロック、じゅうりょく、だいばくはつなどが使えます。バレットパンチで相手のたすき・がんじょうを崩すのもいいと思います。
ただ、全部やろうとするとさすがに厳しいので、相手に合わせてどこまで展開していくかが重要ですね。
意外とメタグロスは展開能力が高いので、意表を突く意味でも壁貼り用員として採用してみてもいいと思います。
ちなみに実際に使ってみた感想としては、マジのマジでまったく読まれないので大抵の場合両壁展開まではできますね。
どうしても落としたい相手が出てきた場合はだいばくはつで負荷をかけ、ステルスロックが刺さっているようならステルスロックを撒いていくのが定番ですね。
素の火力が高いので努力値無振りでもだいばくはつの火力は相当なものなので、耐久の低いポケモンであれば十分落としていけましたね。
意外と強くて使い勝手は良かった一方で、一番の難点はメガメタグロスが使えなくなることでした。これ、結構厳しいのよなぁ……。
まとめ
ここまでは壁貼りポケモンを紹介してきましたが、基本的にはサポート性野の高いポケモンか、意表がつけるポケモンで展開していくのが基本になってきますね。
読まれやすいポケモンだと対処されやすいので、ややマイナーなポケモンで展開していくのがいいんじゃないのかなぁと個人的には思います。
このあたりは使う人の好みだとかパーティに合わせてになってきそうですけどね。
まずは今回メジャーどころは大体紹介したので、このあたりを使って感覚を覚えていってもらって自分にあったポケモンを見つけてもらえればなと思います。
それではこのへんで、またー。